SAiのカードゲーム研究所

カードゲームに関するアレやコレやを書き綴ってみたり

ポケカ初心者はガブルカを組めばいいと思う

初めての方は初めまして。そうでない方はこんにちは。世界の隅っこでカードゲームをしているカードゲームおじさん、SAiと申します。

新年1回目の更新は個人的に激アツのポケモンカードゲーム、略してポケカのデッキ紹介です!

…もう既に2月で、前回の更新から1ヶ月以上経っている?前回は約半年ぶり、今回は1ヶ月ちょっと。つまり更新頻度は上がっているので問題ナッシン!そんな訳で相も変わらず更新頻度がとてもとても低い当ブログですが、今年もよろしくお願いいたします。

(8/22:カードの単価が荒れ過ぎなので構築予算に関しての記述を削除)

以下の記事は8月末までの旧スタンダードの情報を多々含みます。9月以降の新スタンダード向けの情報は、下記の記事に記載しました。
新スタンダード向けの情報をお求めの方はこちらも併せて一読していただけると幸いです。

1.ガブルカってどんなデッキ?

そもそもガブルカってなんぞ?と思われる方もいると思うので軽く概要を。

ガブルカとは拡張パック「ウルトラムーン(SM5M)」で登場し、強化拡張パック「ウルトラフォース(SM5+)」で強化された比較的新しいデッキの一つです。「ポケットモンスターダイヤ/パール」シリーズに登場するキャラクター「シロナ」と彼女が使うポケモンガブリアス」と「ルカリオ」を取り上げたデザイナーズ/ファンデッキとしての側面を持ったデッキで、シロナデッキと呼ばれることもあります。

デッキの特徴としては特にカードのサーチ力は他の追随を許さないレベルであり、条件さえ満たせばノーマルポケモン*1でありながらポケモンEX/GXすら一撃で倒せる程の高い攻撃力を誇ります。

ガブリアスがドラゴンタイプのみのSM5環境ではSMシリーズ限定レギュレーションくらいでしか優勝報告を見かけなかったガブルカですが、ウルトラフォースの発売以降はショップ大会の中心的なレギュレーション「スタンダード」でも優勝報告を見かけるほどのデッキになりました。

2.構築の一例と簡単な解説

それでは実際に筆者が使用しているデッキを元に簡単な説明を。各カードの詳細が知りたい方は以下のリンクからカードをクリックorタップしていただけばよろしいかと。

採用した/不採用とした理由は1枚1枚あるのですが、今回はあくまでもデッキタイプの紹介なので割愛させていただきます。どうしても気になる!という奇特な方はコメントにて質問して頂ければお答えいたしますので、どうぞそちらへ。

デッキ名「シロナの全力」(XYレギュ最終調整版)

構築としては変にメタを考慮せずにシンプルに。アイスで言えばバニラ味。紅茶で言うならストレート。それくらいシンプルに構築しています。

尚、上記の構築をそのまま使用する場合、XYシリーズのカードを含むため9月以降のスタンダードレギュレーションに適合しないので注意です。(エクストラ/殿堂レギュレーションでは引き続き使用可能です。)

ガブリアスルカリオ&シロナ

デッキの根幹。シロナで引いて、足りないカードをルカリオの「はどうよち」でサーチ、そしてガブリアスの「おうじゃのやいば」で殴る。もしくはルカリオでシロナをサーチ、使用してガブリアスで殴る。毎ターンこの動きをしているだけで大体は勝てます。

・コルニ&ストロングエネルギー&ディアンシー

闘タイプを闘タイプたらしめるカード。多少の縛りはあるものの、1枚のカードが欲しいカード2枚になるのは当然強い。そしてエネを付けるという普遍的なデッキなら当たり前の行為でワザの威力が上がる。ディアンシーはたねポケモンなのにベンチに置いておくだけでワザの威力が上がる。闘タイプってしゅごい。

カプ・テテフGX&ハイパーボール&バトルサーチャー&N

スタンダードオブスタンダード。ポケカの基本。COJをプレイしたことがある方にだけ分かりやすく言うのであれば、常時オリポ0のカード群。これらに「プラターヌ博士」を加えて揃えておけば、割と簡単に他のデッキに作り替えることが可能です。

3.その他採用候補のカードなど

本項では上記レシピには入っていないものの、特に相性の良いカードをピックアップしていきます。構築の手助けになれば幸いです。

アローラロコン(みちしるべ)

ワザなのでサーチに1ターン使うことになりますが、エネ無しでポケモンを2枚まで手札に加えることが出来ます。ガブルカの場合、後攻1ターン目で殴りにいくことはかなり稀なので後攻1ターン目で使えるとベスト。後攻1ターン目以外でもガブリアスが倒され、次のターン攻撃出来るポケモンが居なければ「何もワザを使わずにターンエンド」という場面がなくなります。せせらぎの丘でサーチ出来るのもグッド。

イワンコルガルガンGX

所謂フラダリorグズマ枠。ガブリアスを主体とし、攻撃するターンは基本的にシロナを使って「おうじゃのやいば」の威力を上げたい場合が多いガブルカは、ベンチにいる相手ポケモンを狙って倒していくのが中々難しいです。ルガルガンGXは特性:ブラッディアイで相手のベンチポケモンをバトル場に引きずり出せるので、ベンチのカプ・テテフGX等を狙って早期決着を狙うことが容易くなります。また、ワザを使う為のエネ構成もガブリアスと同じなので特別調整をする必要がないのも利点の一つ。イワンコに関しては幾つか種類があるのですが、進化という一手間があるので可能な限りHPが高いものを採用すると良いのかと。

カウンターキャッチャー

こちらも所謂フラダリorグズマ枠ですが、最大の利点はグッズであること。同じターン中にシロナを使う事が出来る上、イワンコルガルガンGXのようにベンチを1枠使う事もありません。その代わり、自分のサイドの枚数が相手よりも多い時*2にしか使えないので要注意。ただ上記のルガルガンGXも含め、ガブルカは環境デッキの一角である「グソクダスト」とのタイプ相性等が悪いので使用条件を考慮してもこちらの方が良い事もあります。

スペシャルチャージ

ガブルカは基本的にエネを特殊エネルギーに依存していること、「おうじゃのやいば」が最低でも2枚エネがないと使えないこともあり、改造ハンマー等のエネ破壊にとても弱いです。そこでこのスペシャルチャージ!なんとこのカード、トラッシュにある特殊エネルギーを2枚もデッキに戻すことが出来てしまいます。デッキに有りさえすればルカリオの「はどうよち」でサーチ出来るので多少はエネ破壊の戦略にも耐性がついてきます。とは言え、エネ破壊をされている以上こちらの手は遅くなっているハズなので過度な期待は禁物ですね。

アセロラ

こちらは主にきあいのタスキルカリオGXを採用している場合に候補として挙がってきます。カードの上にダメカンさえ乗っていればバトル場/ベンチを問わずポケモンと「ついているすべてのカード」を回収出来るので、ポケモンが気絶させられる事を回避しつつ、エネやポケモンのどうぐを使いまわす事が出来ます。

4.ガブルカを使う上で覚えておきたいこと

 1.サーチは強い、されどサーチだけでは決して勝てない

当たり前の事ですが、サーチとは「理想の展開を理想通りに行うためのもの」です。ライブラリーアウトによる勝利を考慮していないこのデッキでは殴らなければ勝てません。そしてバトル場に立てる以上、ベンチのルカリオよりもガブリアスの方が倒されやすいです。故にガブルカを1セット用意した後は2体目のガブリアスを用意することを意識しましょう。仮に2体目のルカリオが用意出来る前にルカリオグズマでバトル場に呼び出され、倒されたとしてもバトルサーチャー込みで最大8回シロナと言えます。それだけ言えれば大体は2体目のルカリオを用意出来ます。多少サーチが出来ないターンがあっても殴れないより余程マシなので、基本的にはガブリアスを優先して用意しましょう。

 

2.ワザの威力を調節しよう

強化拡張パック「ウルトラフォース(SM5+)」で闘タイプのガブリアスが追加された事でガブルカはストロングエネルギーを採用出来るようになり、こだわりハチマキと合わせて2進化GXポケモンをも倒せる250点のダメージを出せるようになりました。*3

SM5からポケカを始め、最初に組んだデッキがガブルカの筆者としては「おうじゃのやいば!250点!たーのしー!」と言い続けたいのですが、大抵の場合250はオーバー過ぎます。ハッキリと言わなくても無駄です。無駄を楽しむ事は人生において重要ですが、それで負けては元も子もないので現実的な範囲*4で調節可能な与ダメージ量と優勝レシピ等で名前を見るポケモンのHPを記載します。一つの目安として活用していただければ良いのかと。

一応GXスタートデッキに収録されているポケモンGXと竜タイプのガブルカに対応させました。

・200(おうじゃのやいば+シロナ)

HP200:ルガルガンGX、グレイシアGX、ニンフィアGX、ジガルデGX、アローラキュウコンGX(妖)

・210(おうじゃのやいば+シロナ+食いつくされた原野or戒めの祠)

・220(おうじゃのやいば+シロナ+ストロングエネルギーorディアンシー◇orチルタリス)

闘魂のまわし込みHP180族 

・230(おうじゃのやいば+シロナ+こだわりハチマキ)

サーナイトGX、ゲッコウガGX、キングドラGX、ジュカインGX、闘魂のまわし込みHP190族
・240(おうじゃのやいば+シロナ+ストロングエネルギー+ディアンシー◇または食いつくされた原野or戒めの祠+こだわりハチマキ)

・250(おうじゃのやいば+シロナ+ストロングエネルギーorディアンシー◇orチルタリス+こだわりハチマキ)

大雑把に書き出してみましたが、大抵の場合220点を出せれば事足りそうですね。ガブリアスは2進化とはいえノーマルポケモンなのでHPが150しかなく、相手のポケモンを倒してもベンチから出てきた別のポケモンに返り討ちにされる事も少なくないです。またエネ加速がほぼないので「おうじゃのやいば」を使うには最低でもエネの手貼りで2ターンを費やす必要があり、2体続けて倒されると立て直しがとても難しいです。フィールドブロアーで剥がされる可能性はあるものの、きあいのタスキで少しでも長くバトル場に残せるとグッと勝利が近づいてきます。

5.ガブルカについてまとめ

 そんな訳で大雑把に書き出してきましたが、そろそろ今回のまとめに移ろうと思います。

・新しいカードと再録が豊富なカードが中心なので、始めたばかりの初心者でも集めやすい。

・デッキのメインとなる部分のカードは基本的に安い。高額な部分は所謂「汎用枠」のカードが多いので、他のデッキに作り替える場合でも金銭的な負担が少ない。

ファンデッキとしての側面を持ちながらも、使いこなせばTier1に匹敵する実力を秘めている。

このように「集めやすく、かつ安くて、十分以上に強い」とこれからポケカを始める初心者の方にも非常にオススメのデッキとなっています。「最近周りで流行っているみたいだし、ポケカをやってみたいけれど特に使いたいポケモンが思いつかない…」そんな貴方にはガブルカデッキがオススメです!

今からでも遅くはない!ヤルカ!ポケカ!ということで今回はここまで、最後はお決まりの文言で締め括ると致します。

「この記事を読んだ貴方は公式サイトにアクセスしてもいいし、しなくてもいい」

6.番外編 エクストラ/殿堂レギュレーションについて

 第2項で少しだけ触れましたが、レギュレーション変更により9月からXYシリーズがスタンダードレギュレーションでは使用出来なくなります。上記レシピの場合だと16枚のカードが「スタン落ち」の対象ですね。

スダンダードレギュレーションで遊ぶ為にはこれらのカードを入れ替えなければならないのですが…。ここはあえてエクストラ/殿堂レギュレーション用のデッキにしてしまうのも一つの手だと思います。そんな訳で少しではありますがエクストラ/殿堂レギュレーションでガブルカと相性の良いカードを紹介したいと思います。

いのちのしずく

ACE SPECという特別なグッズの1枚で、デッキに1枚しか入れられない分「このカードをつけているポケモンがきぜつしたとき、相手がとるサイドは1枚少なくなる。」という凄まじい効果を持つポケモンのどうぐです。ルカリオGXにつけた場合はきぜつさせてもサイドは1枚しかとれず、ガブリアスならきぜつさせてもサイドがとれないという事態に。ベンチのルカリオ(はどうよち)に持たせて狙われにくくするのも勿論アリです。

ガバイト(ドラゴンコール)

エクストラ/殿堂レギュレーションで使用出来るガバイトです。とくせい:ドラゴンコールはドラゴンタイプのポケモンであれば好きなカードをサーチ出来るので、ドラゴンタイプメインのガブルカを組む際にミステリートレジャーワタル◇戒めの祠と共に候補に挙がるのかと。

*1:ポケモンEX/GX以外のポケモンの総称

*2:要するに負けている時

*3:SM5環境ではこだわりハチマキ+喰いつくされた原野で最大240点でした

*4:エネ加速がほぼないので、エネはダブル無色エネルギーを含む2枚とする