SAiのカードゲーム研究所

カードゲームに関するアレやコレやを書き綴ってみたり

【甲竜軸】ジエスモンデッキの紹介

初めての方は初めまして。そうでない方はこんにちは。世界の隅っこでカードゲームをしているカードゲームおじさん、SAiと申します。

 つ・い・に発売しました!デジモンコラボ第2弾!しかも今回はスターターデッキも同時発売!やはりスターターデッキがあるとないとでは始めやすさが違いますからね。スターターデッキ、超大事。

そんな訳で今回は先日発売されたデジモンコラボブースター第2弾「ぼくらのデジモンアドベンチャー」に収録されたジエスモンや他のデジモンを使ったデッキをサクサクサクっとご紹介です。

…エンジェウーモンはどこに行った、ですか?……君のような勘のいいガキは嫌いだよ。私のような類人猿に黄属性は難しすぎたのです。そんな訳でエンジェウーモンを使った天霊デッキはもう少し寝かせておきます。具体的に言うと神煌臨編第2章が出るまで。

それでは気を取り直して、甲竜軸ジエスモンデッキの紹介です!

1.デッキレシピとコンセプトの解説

まずはデッキレシピとコンセプトの解説から。各カードの詳細が知りたい方はカード名をクリックorタップしてみてください。

デッキのコンセプトは系統サポートを組み込んだシナジー重視のグッドスタッフデッキ、と言ったところでしょうか。このデッキのエース「ジエスモン」は究極体、甲竜、戦騎と3つの系統を持つスピリットですので、このデッキにはそれらの系統サポートを組み込んでいます。

基本的な動きとしては「疲労ブロッカーや除去で相手の攻撃を捌きながら、装甲を与えたダブルシンボルスピリットの攻撃を3回通すだけ」と非常にシンプルなので構築費用を考慮しなければ*1初心者の方にもオススメしやすいのかと思います。

所謂デッキ内の自由枠ですがメタルシードラモン、ファラオム、スカイ・リオ辺りが該当するのかと。特にスカイ・リオに関しては甲竜の狩り場も検討出来るのかな、と考えています。

2.デッキの主たる要素についての解説

普通なら「それでは各カードの解説に…」と続くところですが、1枚1枚の解説を書いていくと無駄に長くなる事と、バトスピは1枚で複数の要素を持つカードが多い事もあり今回は「デッキを構成する要素」としてある程度まとめて解説していきます。

・系統「究極体」をもつスピリット:8枚

アルファモン、ジエスモン、メタルシードラモンが該当。

・系統「甲竜」をもつスピリット:17枚

ベタモン、ハックモン、ガーネットドラゴン、ジエスモン、ゲッコ・ゴレム、メタルシードラモンが該当。

・系統「戦騎」をもつスピリット:9枚

アルファモン、ジエスモン、マグナモンが該当。

・ドローサポート:6枚(バースト効果含め12枚)

ベタモン、ハックモンに加え、バースト効果でアレックスとアルファモンが担当。

・コアブースト:6枚(バースト効果含め9枚)

ハックモンとスカイ・リオに加え、バースト効果でアレックスが担当。

・除去(バウンス):7枚(バースト効果含め10枚)

エスモン、白晶防壁に加え、アクセル効果でミッドナイト・サンが手札バウンスを、バースト効果でアルファモンがデッキボトムへのバウンスを担当。

・除去(破壊):7枚(バースト効果含め9枚)

マグナモン、メタルシードラモン、スプラッシュザッパーに加え、バースト効果でファラオムが担当。

・打点追加&耐性付与:5枚

幻魔神、ミッドナイト・サンが担当。

・連続攻撃:5枚

アルファモンとメタルシードラモンが担当。

・疲労ブロッカー:6枚

ガーネットドラゴンとマグナモンが担当。

デッキを構成する主たる要素としてはこんな感じでしょうか。今回のデッキでは初手で欲しいドローサポートやコアブースト、除去と言った要素はデッキの1/4程度を目安に、中盤以降に欲しい要素に関しては概ね1/8を目安に採用しています。

個人的な趣向によりバーストや手札から使える防御札*2が多めになっている事と「余程強力なカード*3以外は1種3枚では引き込めない可能性がある以上、コンセプトとして弱い」と考えているので類似するカードが複数採用されているのが特徴と言えば特徴かもしれません。

3.その他の要素についての解説

本項では前項で触れなかった点について個別に解説していきます。

1.系統サポートに関して

一応甲竜軸と銘打つだけあり、甲竜17枚に対し甲竜を対象とするカードは計9枚と多めの構成です。内訳に関してはサーチが3枚、コアブーストが3枚、疲労ブロック能力の付与が3枚。

甲竜サポートの中で個別に解説すべきカードとしては氷宙遺跡スカイ・リオでしょうか。単純にコアブーストが欲しいならジエスモンの煌臨元にもなれる機巧武者サイウンがいますが、条件が少々面倒です。対してスカイ・リオはターン中1回ですが、甲竜を召喚するだけという容易な条件でコアブーストが出来ます。またLv2からは相手のアタックステップ中に相手の手札が増える度、増えた手札の枚数分捨てさせる効果を発揮します。こちらの効果は類似する効果を持つ水銀海に浮かぶ工場島と違い「相手の効果によって」の一文がないのでこちらのバウンス効果で手札が増えた場合でも発揮されることを覚えておくと良いかもしれません。Lv1、Lv2の効果はどちらとも重複しないので1枚引ければ良いのですが、後述するメタルシードラモンの能力のコストに充てられるので完全に腐る事はそうないと考えて3枚の採用です。

デッキのメインであるジエスモンは自身が甲竜サポートを受けつつ、自身も含む戦騎のアタック時に手札バウンスの効果を発揮するので早期に手札に引き込めるよう専用サポートのハックモンを追加で採用し、系統:究極体を含めたサポートを厚めにしています。

そのジエスモンが持つ戦騎サポートの対象枚数は自身を含む3種9枚を採用。分かりやすく強力な効果を複数持つアルファモンと系統:成長期のカードを2種6枚採用することからアーマー進化で召喚しやすいマグナモンを採用。マグナモンは後攻スタートならベタモンやハックモンのサーチ効果を使いながら召喚出来るのでシングル価格の割に中々に良いカードです。又、疲労ブロックのコンセプト補強も兼ねています。

究極体サポートとしてはフラッシュタイミングで究極体を回復させられるメタルシードラモンを採用。通常、ジエスモンを使ったデッキで回復効果を持つカードを採用する場合キャバルリーリブートコード等のマジックが採用される傾向があるようですが、このデッキでは「2種類の疲労ブロッカーを採用している」ことと「戦騎でもあるアルファモンが自前で回復効果を持つ」こと「ダブルシンボルスピリットの攻撃を3回通せばよい」と考えた結果「一度に複数体を回復させられるカードよりも、回復効果が単体でもサーチ出来るカードを」との考えに行き着き、メタルシードラモンを採用する形となっています。

2.防御札に関して

バーストとしてライフ減少後が2種6枚、召喚/煌臨時効果の発揮後が1種2枚。序盤から発動を狙っていきたいアルファモンに加え、タイミングこそ違うもののアタックステップの強制終了とターンの強制終了という強力な物を2種5枚を採用。また主なバーストがライフ減少後であること、ソウルコアをあまり使用しない構築であることから白晶防壁を採用。ライフ5点、4点からの複数シンボル&効果ダメージでの突然死やブロックされない効果を発揮している複数シンボルの攻撃を防ぎます。

スプラッシュザッパーに関しては白晶防壁同様、ブロック出来ない複数シンボルの攻撃を止められる&マグナモンという場持ちの良い青シンボルがある事から採用。白晶防壁がスプラッシュザッパーで止められない大型を、スプラッシュザッパーは白晶防壁では止めにくい大量の複数シンボルの攻撃*4を止められるので上手く使い分けていきたいです。

4.その他採用候補のカード等

甲竜軸かどうかを問わず、「ジエスモンデッキ」として採用圏内と考えるカードをピックアップです。

1.通常弾編

甲竜戦艦エンタープライズ

元々このカードが使いたくて甲竜軸で組み始めたのに、いつの間にか抜けていたカードです。悲しいです。流石に数年前のカードなので単体ではBPが足りないのが難点。このカードを採用する場合、甲竜の狩り場や後述するメノウドラゴンなどでBPを補強したいですね。

メノウドラゴン

上のエンタープライズを採用する場合や、青との混色を進める場合になどに。

機界蛇竜ヨルムンガンド

対アルティメット用最終兵器。神煌臨編第2章でアルティメットの新規カードがあるようなので、そちらへのメタが必要であれば採用出来るかと。

甲魔竜ファフナー

ヨルムンガンド同様、アルティメット中心のデッキが環境に出てくるようであれば採用を見込めるかと。ゲッコ・ゴレム1枚で最大軽減が出来る点もグッド。

秩序の砲術機トゥール・ビヨン

単体でベタモン、ハックモンに煌臨出来る煌臨スピリット。出した後は場持ちが良いだけなので他の煌臨スピリットを採用するなどして上手く活用したいです。

白砲凰フェニック・ブラスター

シンボルこそありませんがベタモン、ハックモンとも合体出来るので後述のウォーグレイモンやメタルガルルモンを使う場合などに。

アルテミックシールド

ベタモン、ハックモンの効果で手札に加えられる防御マジック。創界神ネクサスに関する効果は忘れましょう。

2.デジモンコラボ編

ハグルモン

召喚するハグルモン以外にもう1体成長期が必要ですが、召喚したターンに使える2コアブーストは強力の一言。ハックモン同様軽減が2つある点も良いですね。

ライドラモン

コアブーストと効果ダメージの要素が同時に欲しい場合などに。シンボルが緑なのでアルファモンの素出しも視野に入れられるようになるのかと?

メガドラモン

メタルシードラモンの煌臨元が欲しい場合などに。最大軽減2コストで召喚出来る割にバウンス出来る範囲が広く、素で3つの重装甲を持ちその内2つは除去が苛烈な赤と紫なので良いカードだと思います。

ダゴモン

メガドラモン同様、メタルシードラモンの煌臨元が欲しい場合などに。召喚時効果はダゴモンのバーストを発動させたカード以外にも選択出来る事は忘れないでおきたいですね。またLv2効果でコアを置く場所がトラッシュなので防御マジックなどの抑制に繋げられます。シンボル付きブレイブと合体させリブートコードなどで回復させて連続攻撃を仕掛けられれば自身もフィニッシャーとなれるので総じて優秀なカードかと。

ウォーグレイモン

効果ダメージを与えつつソウルコアを回収出来るので煌臨軸にする場合などに。ライフのコアがボイドに行くのは正直エグい。ガーネットドラゴンが場に居れば疲労ブロッカーにもなれます。

メタルガルルモン

緩い条件で延々と殴り続けられる煌臨スピリット。ガルルモン派は是非。

ブラックウォーグレイモン

ハックモンで手札に加えられる防御札。こちらもウォーグレイモン同様にガーネットドラゴンで疲労ブロッカーにもなれます。

チンロンモン

上のトゥール・ビヨン等を採用しつつ、アルファモンの素出しも視野に入れる場合などに。

インペリアルドラモン パラディンモード

軽減はあまり出来ないものの、そこそこコアブーストが出来るので採用は可能。煌臨元ごと手札に戻せるのでLv2以上のジエスモン等を回収出来るとアタック/ブロック時能力も使えて美味しいのかと。

5.まとめっぽい何か

今回はジエスモンを使ったデッキを紹介させて頂きましたが、いかがでしょうか。…なんで赤白じゃなくて甲竜なんだ、ですか?そりゃあ赤白は他の人が考えてくれるからですよ(オィ

エスモンに限らず、白属性のデジモンは良いカードが沢山あるので今回のデジモンコラボから始めた方や、これからジエスモンデッキを作ろうとしている方の参考になれば幸いです。

今回のジエスモンデッキの他にコラボスターターに付属する差し替えカードのヴァイクモンを使ったデッキを作る予定なので、いずれそちらも紹介出来ればと思いつつも筆が遅いので紹介出来るかはまた別のお話。

そんな訳で今回の記事はここまで、最後はお決まりの文言で締め括ると致します。
「この記事を読んだ貴方はこの記事を参考にしてもいいし、無視してもいい」

*1:2018年6月現在、構築費用を大雑把に計算すると3万円前後に…orz

*2:アレックス、アルファモン、白晶防壁、ミッドナイト・サン、スプラッシュザッパーの事。一応広義としてはマグナモンとファラオムも防御札の扱いですが、相手の挙動に左右されやす過ぎるので純粋な防御札としてはカウントしていません

*3:ジークヴルム・ノヴァ等

*4:最近だとアウザール入りの妖蛇など